月曜コラム「公務員への道」第20回:1次試験に合格するための条件①

 公務員試験の1次試験は、5つの選択肢から正解を選ぶ方式です。最近は1次試験よりも2次試験(面接など)が重視されるようになってきたのですが、1次試験を突破しなければ2次試験にも進めないことは今も変わりません。やはり1次試験は大切です。

 1次試験の合格ラインは「7割程度」と言われていますが、今回はこれを突破するための条件を考えてみたいと思います。いくつかあるので、順に述べます。

 まず必要なのは、どの科目でどのくらいの正解を目指すか、という「基本戦略」です。公務員試験の出題範囲は幅広く、得意な科目もあれば苦手な科目もあるでしょう。合計点で7割以上(本番で多少ミスしても大丈夫なように8割以上のとしても良いでしょう)を目指すとしても、科目ごとに設定した方が目標意識とメリハリがついて、勉強にも身が入ります。

 例えば、出題数が多く苦手な科目は、高得点が望めません。しかし、他の得意科目で高得点が取れれば合格できるので、そちらに重点を置く、当のが基本戦略になります。逆に、出題数が多く得意な科目があれば、どんどん伸ばした方が得点が稼げるでしょう。このように、科目ごとに得点の目標を立て、その総計として合格ラインを超える基本戦略を立てるのです。科目ごとに得意・苦手を振り分けるには、最初に出題傾向と各科目の例題などを見て、おおよその配分を設定しておけば十分です。例題を解く時に得点できている必要はありません。どの科目にも解法があります。解法を見て「面白そう」と思えれば良いと思います。そのうえで、少しずつ勉強を進めていけば、それらの科目を深く知ることができます。必要があれば基本戦略を見直すことになります。

 なお、配点が高い科目が得意だと合格に有利、ということは間違いありません。そうした科目で高得点が取れれば、他の科目にも余裕を持って臨めるからです。逆に、配点が高い科目が不得意な場合、確かに不利にはなります。しかし、合格は十分可能です。配点が高い科目は、出題範囲も広くなります。その中に、何かしら得意な部分があるはずです。それを見つけることが大切です。また、解答科目を選べる試験もあります。その分、合格ラインは多少高くなるかもしれませんが、得意科目を伸ばしていく方が苦手科目を克服するよりも楽しく、効率的に勉強できると思います。

 次に、得点を稼ぐための条件を設定し、それらをクリヤーすることです。

 例えば、暗記が必要な科目は次のような条件があると思います。
 ①基礎知識を習得する
 ②出題パターンを知り解き方を習得する

 また、思考が必要な科目は次のような条件があると思います。
 ①出題分野を把握する
 ②出題パターンを知り解き方を習得する

 そして、試験では多様な科目から出題さられるので、次のようなことも必要です。
 ①最大限のパフォーマンスを発揮できる時間配分を設定する
 ②難易度を瞬時に見極め、得点できるものを確実に取る
 ③想定外のことが起きても平常心を保つ

詳しくは、来週以降に説明したいと思います。

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