月曜コラム「公務員への道」第25回:日記をつけることはいろいろな効果がある
皆さんの中には、日記を書いている人もいると思います。しかし、多くの場合は子どもの頃に書いた夏休みの宿題くらいしか日記をつけたことがないかもしれません。
その意味で、あまり日記をつける習慣はありませんが、公務員試験対策として日記を書くことには3つの効果があります。
第1に、日々の勉強・生活を改善できることです。その日をどのように過ごし、何が上手くいったのか、何が上手くいかなかったのか、その理由も併せて書き留めておくことで、次に生かせるようになり、少しでも納得のいく過ごし方ができてくるようになります。上手くいった理由が分かれば、それを続ければ良いのですし、上手くいかなかった理由が分かれば、それをしないように気をつければ良いのです。
第2に、自信がつくことです。これまで勉強を一生懸命頑張ってきたのに、自信を失いかけてしまうことはよくあると思います。そうした時に、日記を見直すのです。自分なりの苦闘の記録を見ることによって、これまでの勉強を思い出し、「自分はこれだけ頑張ったんだ」と自信を取り戻すことができます。同時に、「これだけ頑張ったのだからあきらめたくない」という気持ちも生まれるでしょう。
第3に、記憶が定着しやすくなることです。覚えたことは、その時の環境と合わせると忘れにくくなります。「この言葉は確か電車の中から野球の試合が見えた時に覚えたものだ」というふうに頭に入れておけば、他の記憶と混ざってしまうことなく特定の記憶を引き出しやすくなるのです。どのようなシチュエーションで何を学んだかを日記に書いておけば、その勉強内容は日記を見ることで復習できます。言わば、日記は最適な復習ノートなのです。
このように、日記はだんだんつけなくなってしまうものですが、試験勉強には良いことが多くあります。
もちろん、アナログで紙に書くだけが日記ではありません。デジタルのメモ帳などに書いても良いと思います。私の場合、OneNoteというアプリを使って、記録をしています。
iPadを中心に、手書き、テキスト、音声、写真、ファイル、ホームページなど、さまざまな媒体を自由に配置することができ、しかもパソコンやスマホでも使えるので、大変便利です。検索機能を使えば、「この言葉を覚えたのはいつか?」なども瞬時に見つけることができます。
日記をつけるのは面倒かもしれませんが、それ以上にメリットがあると思いますので、オススメします。