月曜コラム「公務員への道」第28回:試験期間中は予想外に厳しい状況に追い込まれることも想定しておこう

 新型コロナウイルスの影響で、今年の公務員試験は、スケジュールが大幅にずれ込みました。特に、国家公務員は当初の予定から何か月も遅れることを余儀なくされました。「試験本番まであと〇か月」と、カウントダウンしていたのが急に遅れることになってしまい、拍子抜けすると同時に、モチベーションを維持することが大変だったという学生の声もよく耳にしました。

 現在でも試験の結果待ちという学生もいて、本当に今年の公務員試験は厳しいものだったと思います。

 このような結果、公務員試験の結果が決まらないまま、民間企業の内定にどう対応するかの決断が迫られます。民間企業の内定が早い段階で出た時、入社の意思について回答しなければならないのですが、その時点で公務員試験の内定が何も出ていない時は、「究極の選択」を迫られることになります。入社をすると回答すればその時点で公務員試験を終了することになりますし、公務員試験を受けるのならば内定の権利を放棄しなければなりません。簡単に言えば「内定をキープすることができない」ということが起きます。非常に苦しい選択をしなければならないのです。もちろん企業によっては長く待ってくれるところもあると思いますが、企業の面接で確認することもなかなかできず、運に左右されるところもあると思います。

 「公務員と民間の併願は可能ですか?」と聞かれることがよくありますが、不可能ではないにせよ上記のような選択を迫られる場合は、併願できるとは言い切れないかもしれません。「併願できるならば気が楽だ」という印象が、むしろ逆に「併願してもキープできず、かえって苦しい選択を迫られる」ということになってしまいます。しかも、それは民間企業の対応次第で運に左右されます。

 このように、併願の場合に予想ができない厳しい状況に立たされることが起こりますので、そうしたことが起こりうることを想定しておいた方が良いと思います。

 また、このことは民間と公務員との併願だけに起こるものではありません。公務員の併願でも、例えば最終面接と筆記試験の日が重なるような場合は、どちらかを選択しなければなりません。最終面接の方が内定の可能性が高いのでしょうが、試験の方が志望順位が高いような場合は、悩ましい選択になります。最終面接を辞退して筆記試験に臨むという選択もしなければなりません。先の例と同じように苦しい状況になると思います。

 こうしたことは、実際の結果を待ってみないと分からないのですが、併願をする際に試験日程を最後の段階まで確認して、選択しやすいスケジュールを組むのが良いでしょう。

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