木曜コラム「公務員の仕事」第32回:公務員の仕事納めと年末年始の休業

 例年は12月28日が仕事納めになります。29日から1月3日までが年末年始の休業となり、6連休となります。休みとしては夏休みよりも長く、1年で最も長い休みの人も多いと思います。

 28日は、仕事よりも掃除や書類の整理整頓などをしていました。以前は禁煙ではなくオフィスで自由にタバコを吸えたので、壁の汚れもあって掃除も大変でした。机や電球の清掃などもして、綺麗に翌年を迎えられる準備をします。

 午後になると、市長の年末挨拶などがありました。幹部の職員は講堂に集まって市長の話を聞いていましたが、一般の職員は電話や来客もあるので自分のデスクで放送を聞いていました。挨拶に見える方もいらっしゃるので、対応することもあります。

 年末年始に仕事がある人もいます。例えば、カウントダウンイベントなどが行われる場合は動員がかかりますし、予算編成の仕事をしていた時は1月1日を除いて仕事していた記憶があります。また、戸籍業務などは24時間365日の対応が必要なので、宿日直の当番が当たることもあります。私も何回か当たりました(来る人はほとんどいないので、のんびり過ごしているだけですが…)。このように、ごく一部の人が年末年始も仕事をしていました。

 年末年始の過ごし方は、特に制約はありません。海外旅行に行くこともできます(緊急連絡等の届け出は必要なことがありますし、職種によっては制約があることもあります)。さすがに今年は新型コロナウィルスの影響で旅行はできないと思いますが、長い休みを使って外出する人も多くいます。年が明けて同僚の方から各地のお土産をいただくことも多く、それも楽しみでした。

 また、年賀状に関しては職員同士では出さない慣習としていました。6日間の休みが終われば顔を合わせますし、手間もかかるので機関全体としてそうした方針をとっていました(最近は職員名簿もなくなりましたので、住所も分かりません)。ただ、退職した先輩などに送ることはあり、今も続けている方もいます。

 私の場合、子どものころは福井に帰省をしていましたし、お年玉も貰えたので正月は楽しみでした。福井で勤めている間は帰省することもなくなり、遠出よりもノンビリと過ごすことが多かったように思います。逆に帰省で帰ってくる場合もあるので、その準備などに追われる人も多かったのではないでしょうか。

 いずれにしても、公務員は12月28日に仕事納めを迎え、6日間の休業に入ることになります。

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