月曜コラム「公務員への道」第33回:勉強を続けるには区切りの良いところではなく中途半端なところで終わらせる方法もある
勉強を始めるのは、意外と大きなエネルギーが必要です。机を整理して、参考書を書棚から出し、椅子に座り・・・といった一連の作業を済ませて、ようやく勉強が始まります。すると、机を整理すること自体が億劫になり、なかなか勉強モードに入れなくなってしまいます。
これを解消するには、いろいろな方法があると思います。「とにかく始める」ことが何よりも大切なのですが、始められないのに始めろと言われても、それができれば苦労はしない、と言い返したくなるものてす。
そこで、考え方を転換して私なりの方法を示したいと思います。それは、区切りの良いところではなく中途半端なところで終わらせるという方法です。
多くの人は、区切りの良いところまで勉強や仕事をしようとします。その方が、気持ちがスッキリするからです。しかし、スッキリしてしまうからこそ次に進めるのが億劫になってしまうのではないでしょうか?
そこで、こうした特徴を逆用して、むしろ中途半端なところで終わらせるのです。中途半端だからこそ、「終わらず残念だ」「区切りたくてウズウズする」という気持ちになります。この気持ちを次の勉強につなげるのです。
例えば、前日の勉強で第3章の手前5ページのところまで進んだとしましょう。少し時間をかければ3章は終わり、翌日は4章から始めることになりますが、そうした区切りをつけたい気持ちをグッと抑えるのです。すると、あと5ページ進めたい気持ちを翌日に持ち越すことができ、それが翌日に勉強を始めるモチベーションになるのです。
このことによって、「とにかく始める」ことはできやすくなるはずです。あとは、その勢いで進めていけば良いのです。自転車は漕ぎ始める時に最も力が必要ですが、動き始めると少しの力で進み続けることができます。それと同じように、勉強もとにかく始めてしまえば、あとはスイスイと進めることができます。そして、やはり中途半端なところで打ち切ることで、翌日のモチベーションにもなるのです。
荒業のような感じもしますが、こうして勉強を続けることができるようになります。