月曜コラム「公務員への道」第36回:100日直前大逆転プランもありうる
4月採用の公務員試験は、新型コロナの影響で今なお続いている(内定連絡待ちの状態)ようですが、2022年4月採用の公務員試験も春から始まります。公務員試験の対策をすでに進めている学生は試験本番まで気を抜かずに頑張ってほしいと思いますが、これまで特に対策をせず「受けたいけれども、もう間に合わないのではないか」と半ば諦めている学生もいるのではないかと思います。しかし、私は「今からでも十分に間に合う」と思っていて、タイトルのような「100日直前大逆転プラン」という方法もあることを述べたいと思います。
公務員試験は科目も幅広く問題も多いので、大学受験と同じくらいの準備が必要とされ、一般的には3年生の初めから夏休みにかけて勉強を始めています。つまり、勉強を1年前後続け、1日3~7時間くらいのペースになることが多いようです。こうした勉強法が「合格の王道」のように見られているせいか、他の勉強法ではダメなのではないか、と思う人も多いと思います。
しかし、決してそんなことはありません。何よりも、私自身が勉強を始めたのが4年生の5月からでした。さすがに「いくらなんでも遅すぎる」というレベルですが、この時期になるまで公務員になろうとは思っていたので、勉強することさえ考えていませんでした。
しかし、就活の状況から公務員試験に方針を大転換してから、凄まじいほどの勉強をしました。1日の時間配分として、睡眠6時間、朝・昼1時間休憩、夜2時間休憩のほかは全部勉強に充てたので、1日14時間勉強しました。就活をまったくやめたわけではないので面接などのために時々外出などをしていましたが、自宅にいるときは14時間、外出があった日もできるだけ勉強しました(睡眠と休憩は削りませんでした)。なので、一般的な準備の2~5倍くらいのスピードで勉強したことになります。爆発力もありますから、実際のスピードはもっと早いでしょう。これだけ密度の濃い勉強をすれば、まだ間に合うはずです。
ちょうど今くらいが、秋学期(後期)の試験が終わり春休みに入る時期です。ここから4月まで2か月間は十分な勉強ができます。さらに、新学期に入っても4年生はそれほど授業はないと思いますので、かなり勉強ができるでしょう。5月や6月からの試験にはまだまだ間に合います。さらに、市役所などは夏以降ですし、専門試験のない機関もありますので、今でも十分な余裕があることになります。
確かに、1日14時間の勉強は非常にきついですが、タイトルにあるように「たった100日」だと思えば、我慢できます。100日間だけなのでゴールが近いことが励みになりますし、ハードなためにかえってハイな状態になるので、意外に苦になりませんでした。大学受験の頃も予備校の先生に「100日間だと思って死ぬほど努力してみろ」と言われたことがあります(受験の時はそれができませんでした)。それを覚えていて、公務員試験の時に活かすことができました。また、今でもその時の経験が自分の力になっています。「あの時、あれほど頑張ったのだから…」という自信です。むしろ、こうした追い込み方も、1つの有力な勉強法ではないかと思っています。
これから春休みを迎える3年生の皆さん、公務員試験はまだまだ間に合います。あきらめずに頑張ってください。