土曜コラム「今週後半のニュース」第40回:公務員への信頼が高いことの意外なメリット

 今週の後半も多くのニュースにコメントをしましたが、今回は次のニュースを改めて取りあげたいと思います。

 住宅ローンは公務員だと有利?その理由や通らない場合の理由を解説

 このニュースについて、私は次のようにコメントをしました。

 賃貸住宅入居や住宅ローン申込などで、公務員の安定性と信頼が一定のメリットになっている。

 これは正確に言えばニュースではないのですが、私が見ているアプリ「Smart News」で公務員関係のニュースをよく見ているせいか、公務員関係の記事が良く出てきます。退職金や給料などの記事もよく出てくるのですが、今回は少しニュアンスの違う記事でしたので、取りあげてみたいと思います。

 「公務員=仕事が安定している」というイメージは、就職先としての魅力も大きいのですが取引先としての魅力も大いにあります。なぜならば、仕事の内容も信用あるものなので公務員の信用も高く、給料等が安定しているので支払いが滞る心配も少ないからです。

 スーパーやコンビニなどで買い物をする時には公務員のメリットを特に感じることはありませんが、大きめの買い物、例えば自動車の購入などではローンを組んで支払うことがあると思います。そうした時に、「公務員の場合は間違いなく支払ってくれる」と信頼されているのです。やはり信頼がないと仕事が成り立たないので、仕事だけでなく私生活もしっかりしている、と思われているのではないかと思います。

 住宅の賃貸や購入でも同様です。賃貸の場合は家賃をしっかり支払ってくれることが最も重要ですが、公務員の場合は信頼もあり給料が安定しているので、滞納の心配が少ない仕事です。また、住宅ローンでもリストラやクビの心配が基本的にないので、途中でローンが返せなくなるようなことも心配されていません。そのため、貸す側にとっても安心な存在ということになります。

 私も、地方公務員の若手の頃に住宅を借りた時、公務員だから借りてほしいようなことを言われた記憶があります。しっかり家賃を支払ってくれると思われたのでしょう。もちろん公務員が何かの見返りを期待されて不当に優遇されるのはダメですが、単なる優良顧客として対応をしてもらえたので、公務員への信頼を実感したものです(もちろん、家賃を下げてもらったとか、そういう優遇ではありません。住宅を借りる時に安心してもらえただけです)。

 ただし、地方公務員は身近な分、相手の企業や従業員も納税者です。信頼に応えるよう仕事に励まなければなりませんし、変な関係を疑われるようなことがあれば真偽にかかわらず広がるのも早いので、あくまでも慎重でなければなりません。その点をしっかり気をつけることを申し添えたうえで、公務員への信頼が高いことをこの記事を通じて知っていただきたいと思います。

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