月曜コラム「公務員への道」第49回:ipadを使って効率的に勉強を進めよう
公務員試験の勉強は、過去問を中心に行います。特に、解けなかった問題が解けるようになるまで繰り返し、そのうえで新しい問題にチャレンジしていくことで、解ける問題が増えていけば合格点を獲得できることになります。
私が公務員試験を受験したのは30年近く前のことなので、デジタル機器はまったくありませんでした。スマホもなければ、パソコンもありませんでした。過去問が収録された問題集をとにかく解いていました。そして、解けなかったった問題はルーズリーフにコピー(もしくは手書き)して集約し、それを自信をもって解けるようになるまで繰り返していました。解けるようになれば、ルーズリーフから外して「できたファイル(仮称)」に移動します。この勉強法は、いまでも有効だと思います。
しかし、今はデジタルの時代です。同じ方法でも、デジタルを使って容易に行うことができるようになりました。そこで、ipadを使った勉強法を紹介したいと思います。
過去問集を解くのは、従来どおりです。今でも多くは紙の本でしょう。そして、解けなかった問題はスキャンなどをして、アプリにため込んでおくのです。順序の入れ替えや削除、移動等も簡単にできます。そして、なによりも持ち運びが容易な点がうれしいです。ルーズリーフの場合は数百枚のルーズリーフが入ったバインダーを使うので、重くなります(私は受験勉強中はほとんど外出しなかったので困ったことは少なかったのですが…)。ipadならばタブレットなので持ち運びも手軽です。しかも、安いものなら3万円程度(学割適用、apple pencilは別途1万円程度)で購入することができるので、決して大きな負担ではないと思います。
さらに、ちょっとした空き時間をみつけて、すぐに問題を見ることができます。また、apple pencilを使えば手書きのメモやアンダーラインも楽にできます(色も豊富ですし、消すのも楽です)。ipadを使った勉強法は、多くのメリットがあるのでオススメです。公務員試験に限らず多くの試験勉強で使い方が紹介されているので、調べてみてください。
ただし、注意点もあります。それは、ルーズリーフの厚さが分からないことです。デジタルのメリットにはデメリットもある、ということになります。解けていないファイルが厚くなると頑張ろうという気になりますし、解けてきて「できたファイル」が厚くなってくると、達成感と自信になります。デジタルの場合は、ページ数でしか実感できないのですが、デジタル化のメリットも大きいのでやむを得ないでしょう。
もう1つは、ネットサーフィンやSNSの誘惑です。ルーズリーフなら過去問しか収録されていませんが、ipadにはいろいろなアプリが入るので、ネットサーフィンやSNS、動画などを見ることもできます。ふだんIpadをそのように使っていると、ipadを取り出したら無意識にネットサーフィンをしてしまう…といったことが起こってしまいます。それは、意志が弱いのではなく日ごろの習慣なので避けられないのです。
そこで、ipadにはそうしたアプリを入れないほうがよいでしょう。あるいは、勉強専用のipadを持っていると良いと思います。ipadはアプリごとの使用時間も記録されます。自分が何時間勉強したのかも分かるので、試してみてはいかがでしょうか。