木曜コラム「公務員の仕事」第50回:公務員の夏休み

 先週の投稿に続き、公務員の休暇について述べたいと思います。今回は夏季休暇です。
学生時代の夏休みは7月下旬から8月末まで、かなり長い期間あります。これに対して、公務員の場合は3~5日と、大幅に短くなります。学生の冬休みや春休みよりも短いので、私も公務員になって最初の頃は悲しく感じたものです。

 とはいえ、次の3つの点は知っておいてください。

①有給休暇とは別
②他の休日や休暇と組み合わせれば長くなる
③自分で休みの日を選べる

 まず、①については、先週紹介した有給休暇(20日、繰り越し含めれば最大40日)と夏休みは別になります。そのため、夏休みを取得しても有給休暇は減りません。夏休みの繰り越しはありませんので、今年夏休みを取らなければ翌年に長くなる、ということもありません。

 次に、②については、夏休み自体は3~5日ですが、土日の前後に夏休みにしたり、有給休暇も組み合わせれば5~9日間の休みにすることができます。毎年9日間休む人はいませんでしたが、土日プラス月火水または水木金プラス土日で5日間の休みにすることは何ら問題ありません。

 私は前者を選んでいました。理由は、休み前は金曜日までしっかり働いた方が仕事のリズムが崩れにくく、休んだ後は調子が戻りにくくなりますが木金と2日仕事をすればまた休めるので、無理せず仕事のモードに戻れるからです。

 最後の③については、6~9月の間で選べますから自由度が高いです。お盆の混雑を避ければ、ゆっくりと休みを満喫できると思います。なお、役所全体が休みになるわけではないので、課の職員同士で重ならないように調整したり、忙しい時期を避けたりすることは必要ですが、それ以外は自由です。また、連続でなくても構いません(連続休暇を推奨する機関もあります)。

 このように、公務員の夏休みは決して長くはありませんが、工夫次第で伸ばすこともできますし、また、混雑を避けて自由にスケジュールを組むことも可能です。それでも学生に比べると短いのですが、徐々に慣れてきますし、上手な楽しみ方も分かってくると思います。私も14年間の勤務経験で自分なりに有意義な過ごし方をしてきたつもりです。皆さんも自分に合った形で夏休みをとっていただき、十分にリフレッシュしていただきたいと思います。

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