月曜コラム「公務員への道」第8回:「3」を活用した勉強法

 今日紹介するのは万人向けの勉強法ではないかもしれない。しかし、勉強にはリズムが必要だ。リズムとは、どこかで区切りをつけることでもあるから、その数を設定しておくと良い、ということを紹介したい。私の場合は、それが「3」である。

 私はゴルフに熱中していた時期があったのだが、ラウンドしているときは3ホールごとに区切っていた。前半と後半で9ホールずつの計18ホールあるので、3ホール×3回で前半と後半をそれぞれ区切ることになる。例えば、出だしの1番が良いスコアであってもそれで喜ぶのではなく、3ホールの合計スコアで考える。2番か3番ホールで崩れてしまえば、3ホール合計でそれほど良いスコアにならないかもしれないが、3ホールで悪くなければ落ち込まないようにする。逆に、3ホール合計で悪いスコアが出れば、どこかの3ホールで挽回する方法を考える。3ホールで区切ることで、浮き沈みを少なくでき、気持ちの切り替えもしやすくなる(ただし、私はゴルフのスコアが良いわけではない)。野球でも9イニングあり、実況を見ていると1~3回は前半、4~6回は中盤、7~9回を終盤と読んでいる。1~9回までだと長く感じるが、3回ごとに3つに区切る。また、マラソンは42.195キロと長いが、3ではないとしても5キロや10キロを区切りとしてラップタイムを計測する。

 このように、ゴールが自分の手が届かない先にあると思うものは、小さな区切りを自分で作って、そこでいったん総括して次の区切りに移ることにすれば、リズムと気持ちの切り替えができる。その方が、集中と緩和の繰り返しができるので、パフォーマンスも良くなるように思う。

 私は、今、勉強や仕事でも同じようにしている。問題を3題ずつ解き、休憩をはさむ。また、読書でも読む時間と小休止を3回繰り返した後に長めの休憩や総括をはさむ。レポートの採点でも3人分採点した後に少し休憩を入れる。長い道のりの場合は、途中で自分の居場所が分からなくなったり、まだ先が見えずに緊張が途切れてしまうこともあるが、3で区切ればゴールはそれなりに手の届くところにくる。だから、区切りまで頑張ろうというモチベーションになる。区切りまできたら、ご褒美も兼ねて少し休憩して、再びエネルギーを貯めても良い(時間を制限すればスマホを見ても良いだろう)。こうすることによって、集中と緩和が繰り返され、リズムが生まれて勉強の効率性も上がると感じている。

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