月曜コラム「公務員への道」第7回:勉強のスケジュールは余裕を持って、1週間単位で
公務員試験の勉強スケジュールを立てる時に大切なことは、余裕を持って、1週間単位で立てることである。
スケジュールをこなしていく時に、最も警戒しなければならないのは、崩れることである。スケジュールどおりにいかなくなると、とたんに緊張が途切れてしまう。スケジュールから逃げてしまい、ますます挽回できなくなる。そして、「自分はできない人間だ」と、自己嫌悪に陥ってしまうのである。
スケジュールを立てる時には、どうしても欲張ってしまい、理想的な(無理な)スケジュールにしてしまいがちだ。1回くらいはクリアできるかもしれないが、毎回は続かない。私も、こうしたミスを繰り返してきた。「自分はできる」とまでは思っていなかったが、「これくらいはしないといけない」と思って、無理なスケジュールを組み、早い段階で崩れてしまっていた。「計画は倒すために作るもの」と言われることもあるが、まさにそれを実践していたのである。スケジュール帳に定規と丁寧な字で書きこんでいたのが、最初の数ページでやめてしまう。しばらくすると、「これではいけない」と思い、再びスケジュール帳を買って(心機一転)、また定規と丁寧な字で書きこんでいたのが、やはり最初の数ページでやめてしまう。これを性懲りもなく繰り返していた。
今は、ようやく無理なスケジュールを組まなくなった。しかも、1週間単位にしている。無理がないので、遅れることが減り、遅れた場合でも1週間単位なら、どこかで取り戻せる。持続可能になり、自己嫌悪にも陥らなくて済む。
例えば、1週間全力で頑張れば120のことができるなら、目標は100にする。毎日の目安も想定しておく(夕方までに終わるくらいの分量が良い)。早めに終われば、後の時間は自由でも良い。趣味やイベントなど外せないものは我慢せず、その日の目安は少なめにする(毎日続けることが重要なので、ゼロは避けた方が良い)。
「目標が低くても良いのか」と思われるかもしれない。そこで、目標は低めにしても、それをどこまで超えられるかに挑戦する。毎日の目安を達成して、なお余力があれば目安を超えていく(疲れていたた、目安を超えているのでやめても良しとする)。超えていく部分が大きければ、自信と明日以降の余裕になる。1週間で目標を大きく超えられれば大きな自信になるし、次の1週間の目標を引き上げていけば良い(目標を修正しやすいことも1週間単位の良い点である)。
「今は目標を上回って進んでいる(=「自分はスケジュールに勝っている」と思っていた)という状況が、1週間の最後まで緊張感を保ちつつ、余裕と自信をもってスケジュールをこなしていくことができる。
ぜひ、おすすめしたい。