月曜コラム「公務員への道」第41回:大学入学段階で公務員への就職を検討している方へのアドバイス

 大学入試も後半戦に突入し、すでに合格して入学する大学を決めた方も多いのではないかと思います。まだ受験が残っている方にはこれからが正念場ですが、皆さんの健闘を祈っています。

 私は公務員への就職を目指す学生を指導していますが、1年生の受講生も比較的多いです。おそらく大学に入学してすぐなので、希望に満ち溢れているのだと思います。大きな教室の前の方で一生懸命聞いているのが1年生という印象を強く持っています。

 私も現在の大学に所属して、この3月で4年を迎えます。つまり、最初の年に受講した1年生が、まもなく卒業を迎えることになりました。私も最初の年は緊張や刺激も多かったので、当時の学生が印象に残っています。ただ、全員を把握しているわけではありませんが、当時、教室の前方で一生懸命受講していた学生が必ずしも公務員になったとは限りません。途中でさまざまなことを学び、民間企業に晴れて就職した学生も多いと思います。もちろん、それは素晴らしいことです。

 受講生からよく聞かれるのは「1年生のうちにやっておくべきことはありますか?」ということです。確かに、公務員試験対策の勉強は早い方が良い面もあります。できる限り早く始めた方が安心なのでしょう。しかし、早すぎると持続的でなくなってしまう面にも注意しなければなりません。つまり、途中で息切れしてしまうのです。「できることは早めに始めておきたい」という前向きな学生の気持ちと「途中で息切れしないように気をつけてほしい」と心配する私の気持ちの間に挟まれて、次のようなアドバイスをしたいと思います。

 まず、本格的に勉強を始める時に多くの時間を確保できるよう、1・2年生のうちは大学の単位をしっかりと確保しておくことです。早い段階で多くの単位を確保しておくと、後半は受講数を減らすことができるので、その分公務員試験の勉強に充てることができます。つまり、大学生活をしっかり送ることが公務員試験対策でもあるのです。実際に合格した学生からも、このことはよく聞きます。

 次に、大学受験の得意科目を維持しておくことです。公務員試験の教養科目では大学入試の科目が大学とほぼ同じレベルで出題されます。おおよその目安で、かつてのセンター試験程度のレベルと考えてよいでしょう。そこで、これらの科目は大学入試の経験を活かすことができます。もちろん出題数はそれほど多くありませんが、得意科目であれば公務員試験でも得点源になると思いますので、せっかく付けた力を維持するような勉強はしておいても良いと思います

 最後に、ボランティア活動などです。これらは公務員試験の面接の際に、自分のエピソードとして披露することができます。新型コロナウイルスの影響でこうした活動の機会は限られていますが、逆に言えばそうした状況でも何らかの前向きな活動をすれば、面接で大きなアピールができると思います。もちろん、面接対策のために活動することは必ずしも趣旨に添わない面もあるでしょうが、学生時代にさまざまな経験をすると後に役立つことは間違いありません。そこで、活動をしている際に面接試験のこともイメージしておくと良いでしょう。

 このように、大学1年生の頃から公務員への就職を検討している人は、本格的な対策はまだ必要ありませんが、4年間のスケジュールで考えると前半のうちにできることもあります。参考になれば幸いです。

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