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「どうしても公務員になりたい」「コツコツ着実型」の場合、2年生から3年生に進級する春休みから本格的な対策を始めます。まず合格プランシートを作成してから、対策をスタートしましょう。

教養試験では、判断推理と数的推理は出題数がかなり多いため重要性が高く、そのうえ慣れも必要な科目です。そこで、判断推理と数的推理は前半に着手する必要があります。いずれかを春休みと夏休みに充てて、時間をかけてじっくり取り組んでください。

 3年生の前期・春学期は、大学の講義も多くあるため、試験対策に使える時間は限られてきます。そこで、教養試験の対策としては判断推理や数的推理以外の科目、具体的には人文科学や自然科学、文章理解や資料解釈などを進めていけばよいでしょう。

 次に、3年生の後期・秋学期からは苦手科目の克服です。公務員試験の科目は幅広いので、誰でも苦手科目が出てきます(なので、苦手科目があることを過度に気にする必要はありません)。合格プランで高得点を狙う科目が苦手だと分かった場合は、プランを見直して得意分野で高得点を取る形に修正するか、苦手科目の得点を上げていく必要があります。そこで、各科目を一通り学習した後に、苦手科目に集中する期間を入れました。対策のスタートが最も早いので、余裕をもって全科目を終えることができます。苦手科目の克服に力を入れられることは、大きなアドバンテージになるでしょう。そこで、苦手科目があった場合でも決して落ち込むことなく、この時期に取り組んでいきましょう。

 そして、3年生から4年生に進学する春休みは、総復習です。一通り学んだことをもう一度振り返ると、対策もさらに万全なものとなります。また、ここで苦手科目にさらに取り組んでいっても良いでしょう。目標得点をプランよりも引き上げて、十分に合格できる実力をつけておけば、試験本番も安心して臨むことができます。

 最後に、4年生の前期・春学期は直前期、いよいよ本番に向けた追い込みになります。この時期には3つの取り組みに時間の大半を割きます。それは、①全体の要点整理、②時事対策、③本番の想定 の3つです。優先順位が最も高いのは本番の想定です。これまでせっかく勉強してきたことが、本番で発揮できなければ努力が報われません。次に、時事対策です。意外に多く出題される可能性があります。そして、最後に要点チェックです。優先度に合わせて時間を配分し、準備を万全にしてください。

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