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 今回は、まず「どうしても公務員になりたい」「短期集中型」のスケジュールについて述べたいと思います(「公務員になりたい気持ちはまだ強くない」「コツコツ着実型」のスケジュールについては、電子書籍を参照してください)。この場合、本格的な対策は3年生の後期・秋学期からになります。

 短い時間に対策を詰め込むことにはなりますが、合格プランをしっかり練って、特に出題頻度や得意科目など高得点が取れる科目に重点を置いて勉強時間を充てることができれば、合格は決して不可能ではありません。つまり、試験科目全体に力を入れるのではなくメリハリをつけることで、合格点をめざしてください。

 なお、公務員試験の受験先として、市町村などで専門試験がなく一次試験が遅めのところを考えてみるのも良いでしょう。そうすれば、専門試験がなくなりますので勉強時間を減らすことができます(もちろん、教養試験のみだからラクに合格できる、というわけではありません。勉強の負担が少ないため応募者が増えて倍率も高くなる可能性があるので、それなりの対策は必要です)。

 次に、「公務員になりたい気持ちはまだ強くない」「短期集中型」のスケジュールについて述べます。本格的な対策は3年生の年末年始(冬休み)ごろから始めることになります。大学生の冬休みは2週間程度と決して長くはありませんが、それでも貴重な勉強時間ですし、実家に帰った時などに就職の話なども出るでしょうから、遅めではありますが最後のチャンスとして望みはあると思います。

 公務員になりたい気持ちはまだ強くないので、民間企業の就職活動も並行して行うケースが多いと思いますし、民間企業の内定が得られれば公務員を断念することもありえます。民間企業の就職活動の状況を踏まえて、途中で変更する可能性も考慮しておきましょう。公務員になりたい気持ちはまだ強くないので、それほど後悔することなく民間企業に進むこともできます。

 かなり慌ただしいスケジュールではありますが、半年程度の短期間に集中して勉強するので、しっかりとして合格プランを立てて爆発的な集中力を発揮することができれば、合格を勝ち取ることは可能です。ちなみに、私の場合はこれよりもギリギリのプランでした。実際に公務員試験対策を始めたのは、なんと4年生のゴールデンウィーク明けでした。しかも、それまで公務員になりたいという気持ちはまったくなかったのです。そんな私でも合格できたのですから、皆さんはどのタイプでも合格できると安心してください。

 以上、前回と今回は公務員試験対策を本格的に始める時期について述べました。「どれだけ公務員になりたいのか」という気持ちと、「コツコツ着実型か短期集中型か」というタイプなのかを自分自身で冷静に見きわめ、最も合ったスケジュールを立ててください。誰にも共通の王道などありません。だからこそ不安になってしまうのですが、自分を知ることができれば、自分に合った最適の方法が見つかります。そこから先は、自分を信じて突き進んでください。それが「あなただけの王道」なのです。

 より詳しい説明を電子書籍でしていますので、参考にしていただきたいと思います。

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